てん茶というお茶はあまり聞きなれないし、お茶として飲んだ経験はなくても、実はほとんどの人が食べた経験があるお茶だったというのはご存知ですか。
またてん茶には甜茶と碾茶2種類あり全く違うお茶なんですよ。
甜茶と碾茶の違い、てん茶と抹茶はどういう関係なのか、有用な成分やカフェインの効果や効能について調べてみました。
もくじ
■碾茶と甜茶は違うお茶
てん茶を調べてみると「碾茶」と「甜茶」漢字は違いますがどちらも同じ読み方のお茶があるのがわかると思います。
ですが碾茶と甜茶は味も種類も全く違うお茶なんですね。
「碾茶」は抹茶の元となる茶葉の事です。
「甜茶」は中国茶の一種で、緑茶とは全く異なる木の葉から作られる甘いお茶の名前で、花粉症に効果があると最近話題になっているお茶です。
価格:1,512円 |
甜茶は花粉症の子供でもノンカフェインで安心!DHCサプリも人気!
茶葉や生産方法なども全く違う種類のお茶になるので、てん茶という同じ読み方ですが選ぶ際には気を付けて下さいね。
花粉症の関連記事
旅サラダですんき漬けとしいたけお取り寄せ!花粉症にすんき漬けと合うお茶は?
碁石茶で免疫力が上がる!インフルエンザ予防に効果的な飲み方とは
Sponsord Link
●てん茶(碾茶)とはどんなお茶?
碾茶(てんちゃ)というお茶を聞いたことはありますか?
碾茶の「碾」という漢字は訓読みで「碾く(ひく)」と読むんです。
茶葉を石臼でひいて粉にしたものが抹茶ですが、抹茶になる前の茶葉の状態のものを碾茶と呼びます。
碾茶と、一般的に飲まれている緑茶や煎茶などとはどのように違うかというと、一般的なお茶は生産される段階で茶葉を蒸して、その後に味がよく出るように茶葉を揉む工程があるのですが、碾茶には揉む工程がないんです。
碾茶は揉む工程をしていないので、普通にお湯を注いでお茶をいれても茶葉から成分が十分に出す事ができないんですね。
ですが抹茶にして粉にすることで成分や香りが最大に引き出されて美味しく頂く事ができるんですよ。
●てん茶(碾茶)の効能と効果
■豊富な栄養素
てん茶の主な成分は、緑茶と同じで、カテキン・カフェイン・テアニン・ビタミン類が豊富で・カリウム・カルシウムなどのミネラル類も豊富に含まれているんです。
特にビタミンCはホウレンソウの4倍、ビタミンEは20倍も含まれていて、βカロテンはニンジンの約10倍も含んでいるそうですよ。
ビタミンAやEは、茶葉に多く含まれていて、熱湯を注いでも溶け出すということがないんです。
てん茶は粉砕して抹茶として使われているので、茶葉をそのまま口に入れるものですよね。
ビタミンAやEと、食物繊維なども茶葉ごと抹茶に含まれるのでお茶として飲むものよりも沢山取り入れる事ができるんですよ。
■老化防止
ビタミンAやβカロテンは抗酸化作用が高いと言われる成分で、老化防止の作用がありますし、視力を維持する効果もあるそうですよ。
またビタミンEは動脈硬化に効果があり、テアニンは神経細胞を正常に保つ効果があったり、脳の老化も防いでくれるんですって。
価格:1,728円 |
●てん茶(碾茶)のカフェインについて
お茶の渋みの元となるカフェインは、日光を受ける事が少ない状態で栽培された玉露やてん茶に多く含まれているんですよ。
熱湯玉露とは?玉露の効能と効果と八女伝統玉露の美味しい入れ方
しかもカフェインは新茶に最も多く含まれていてるのですが、それと同時に旨み成分であるテアニンも多く含まれているんです。
カフェインは血液のめぐりを良くして、眠気を感じにくくしたり、脳をスッキリさせて判断力を上げたり、ストレス解消にも役にたつ成分ではありますが、寝る前に飲むと眠りにくくなったり、肝機能の低い人や子供が多く取り入れるとカフェインの分解に時間がかかって負担になることもありますのでメリットとデメリットを考えつつ取り入れる必要があるんですね。
●てん茶(碾茶)の栽培方法
てん茶が作られる覆下(おおいした)栽培という方法は、非常に多くの油粕や魚粕などの有機肥料を与えるのが特徴なんですよ。
肥料をたっぷりと与えると、茶葉には旨み成分であるテアニンがたっぷりと蓄積されるんです。
しかしテアニンは太陽光に晒すと渋み成分に変化してしまうという性質をもっているので、太陽光を遮る屋根を作ってその下で茶葉を育てるんですね。
太陽光を直接浴びることのない状態で栽培された新芽の茶葉には、テアニンが沢山蓄えられているので、抹茶にした時にとても美味しいんですよ。
●まとめ
てん茶(碾茶)とは、覆下栽培という太陽光を直接浴びない方法で育てられたお茶で旨み成分であるテアニンを沢山含んだ茶葉の事なんですね。
てん茶は生産されている段階で揉む工程を経ていないので、一般家庭でお茶として飲む事はあまりありませんが、てん茶を粉砕したものが抹茶となりますから、私たちは抹茶として食べているとてもなじみ深いお茶だということがわかりました。